〒262-0023 千葉県千葉市花見川区検見川町3-331-4
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内閣府のホームページで公開されている「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」や保育所保育指針などにも記されているリスク、ハザード、ヒヤリハットの3つの言葉ですが、意外にその意味を正しく理解していない方が多く、研修会の講師を務める方でも誤った認識のまま、講義を行っている場合もあります。
そこで、ここではそれぞれ3つの言葉について、厚生労働省などから得られた正しい認識を紹介し、より親しみやすい例を交えながら解説していきます。
危険性・有害性によって生ずるおそれのあるけがや疾病の重篤度と発生する可能性の度合い
建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等による、または作業行動その他業務に起因する危険性又は有害性
重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知をいう。文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」
以上、厚生労働省及びWikipediaの説明を見聞きしても、具体的なイメージが浮かんでこない方もいらっしゃると思います。そこで、より分かりやすく右図のイラストを例にして解説してまいります。
右のライオンのイラストですが、リスクはライオンがシマウマを食べてしまっているイラスト、ハザードはただ単にライオンがいるだけのイラストです。
まず、ハザードから解説しますが、ライオンがいるだけの状態がハザードです。ライオンが何もしなくても、単にいるだけで既にハザードです。
では、リスクとはシマウマ(に限らず)がライオンに食べられて(危害を加えられて)しまう危険性のことです。
このリスクとハザードは密接に関係しており、例えば、近くの動物園でライオンが飼育されており、動物園の管理がしっかりしていれば安心してライオンの様子を見ることが出来ます。しかし、管理を怠っていたり、ちょっとしたミスが発生したりすると、ライオンが檻から逃げ出したり、飼育員に危害を加えたりしてしまいます。場合によっては、動物園に来ている方々に危害を加える。ということも全く無いとは言えません。
ですので、厳重に管理していたとしても、絶対にライオンがいる動物園で見ている人が危害を加えられない。とは断言できません。
上記画像はちどり保育園周辺のハザードマップです。
リンクのハザードマップポータルサイトでは、住所を入力するとその地域における自然災害の危険(ハザード)をこのように示してくれます。
例えば、ちどり保育園は地図内の●印にありますが、すぐ南側に黄色と赤色で塗られた箇所、そしてさらに南側は薄い赤色(ピンク色)で塗られた箇所となっています。黄色と赤色で囲まれた部分は土砂災害の危険性があることを示し、薄い赤色(ピンク色)の部分は高潮の危険性があることを示しています。
これが土砂災害と高潮のハザードです。何も危険性がないと思われていても、実は常に危険(ハザード)と隣り合わせであることが分かります。では、この状態におけるリスクは何でしょう?
仮に大雨が降ったとした場合、土砂災害が発生しそうな場所、高潮が発生しそうな場所へ間違って移動してしまい、それらの災害に巻き込まれて怪我をしたり、最悪の場合、命を落としてしまうリスクとなります。
予めハザードを知っていれば、土砂災害や高潮が発生しそうな場所を知って入れば、大雨の際、そのような場所へ移動することはありません。つまり、ハザードを知っていれば、怪我をしたり、命を落としたりするリスクは低くなります。
しかし、ハザードを知らなければ、間違って危ない場所へ避難してしまう、移動してしまい、怪我をするリスクは飛躍的に高くなります。ですので、ハザードであっても、リスクであっても、どちらも私たちは把握し、出来る限り避けなければならないのです。
では、続いてヒヤリハットについて解説しますが、実はヒヤリハットは前に解説したリスクやハザードと密接に関係しています。例えば、上のイラストは赤ちゃんが植木鉢をひっくり返してしまったものですが、この場面でのヒヤリハットは以下が考えられます。
ヒヤリハットは、その名の通り「ヒヤリとしたこと」「ハッとしたこと」ですので、実際に怪我をしたり、何かアクシデントが発生したりすることではありません。そのため、上で挙げたヒヤリハットも全て文末に“可能性”と記しています。
「幸いにも樹木にはぶつからなかったけど、数センチ倒れた場所がずれていたら、赤ちゃんにぶつかって怪我をしていたかもしれない・・・。」
と思ったら、これは立派なヒヤリハットです。
では、このイラストにおけるハザードは何でしょう?
それは赤ちゃんが自由にハイハイできる場所へ、倒れやすい植木鉢があること。つまり、この植木鉢自体がハザードとなります。
では、このイラストにおけるリスクは何でしょう?
それは「倒れた樹木にぶつかって怪我をしてしまう可能性」などです。
ということは、ヒヤリハットもリスクもほとんど同じ意味と考えても良い。と当園では認識しています。ですので、よく「保育リスクマネジメント」と言っていますが、リスクはヒヤリハットとも言い換えることが出来ますので「保育ヒヤリハットマネジメント」と言い換えても良いと思われます。
リスクマネジメントと考えてしまうと、これから新しいことを実践していかなければならない。と思われがちですが、ヒヤリハットマネジメントと考えれば、既に各施設で報告しているヒヤリハットをマネジメントするだけです。
では、どのようにヒヤリハットをマネジメントしていくか?ということについては、別の投稿で解説していきます。
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