〒262-0023 千葉県千葉市花見川区検見川町3-331-4
開園時間 | 7:00~18:00 ※月~土曜日 7:00~20:00 ※月~金曜日 |
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アクセス | JR総武線 新検見川駅から徒歩10分 京成千葉線 検見川駅から徒歩15分 |
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このページでは実際に保育園などに就職してみないとわからないこと、保育園の運営はどのように行われているのか?本当に保育士の仕事は大変なの?など、他の保育関係のホームページでは触れられない部分を公開しちゃってます(笑)
嘘か本当か・・・。いえいえ、全てが事実?ですので、ぜひとも保育園選びの際は参考にしていただければと思います。
例えば、当時の岸田首相が令和4年に「保育士の給与を一律3%増額(9,000円アップ)するという施策を打ち出しました。その後、この9,000円アップの施策は「処遇改善加算Ⅲ」として、公定価格の加算分として各保育園へ支給されるようになりました。
さて、ここで一般では耳慣れない言葉が出てきています。
・処遇改善加算Ⅲ
・公定価格
保育士として、認可保育園で働いている方であれば、ちょっとだけ聞いたことがあるかもしれない「処遇改善加算」「公定価格」という言葉。ここでは、処遇改善加算について詳しく解説したいと思います。
当時の岸田首相の発言により新設された「処遇改善加算Ⅲ」ですが、“Ⅲ”という文字が表している通り、処遇改善加算ⅠとⅡはそれまで存在していました。
順序は逆になってしまいますが、処遇改善加算Ⅱについて簡単に説明します。この処遇改善加算Ⅱは保育士としての経験や技能・知識に応じた処遇改善(給与額)の仕組みとなります。既に保育士として認可保育園などで働いている方で、何年かその保育園等で働いていると、園長先生等から「キャリアアップ研修を受講してください」などと言われると思います。
この処遇改善加算Ⅱをお給料として支給するためには、国が定めたキャリアアップ研修会を受講し、修了証を各自治体へ報告しなければなりません。ですので、もし働いている保育園の園長先生等から「キャリアアップ研修会の修了証を提出してください」と言われたのであれば、多少なりとも昨年度と比較してお給料がアップしているはずです。キャリアアップ研修会の修了証を働いている施設へ提出していても、全くお給料が増えていなければ、、、あまり好ましい状況とは言えない施設だと思います。
では、処遇改善加算Ⅰについて解説しますが、こちらは「長期間勤務することが出来る職場環境を構築している」と、その加算額も増えていく仕組みになります。
一般的に保育士養成校を卒業したばかりの新人保育士よりも、その施設で10年も勤務している保育士のほうが、お給料の額は増えているはずです。ということは、新人保育士ばかりの施設よりも10年勤務している保育士ばかりの施設のほうが、お給料の合計額はかなり増えるということになります。長期間勤める保育士が多く勤務しているということは、その職場環境は“良い”と考えることもできますので、基本的に平均勤続年数が長ければ、長いほど、この処遇改善加算Ⅰの金額は増えていきます。処遇改善加算Ⅰの金額が増えていけば、その分、働いている保育士へ支払われるお給料も増えますので、よりその施設へ勤務し続けたい。という動機付けにもなります。
ちなみにちどり保育園の場合、令和6年10月時点で平均勤続年数が18年を超えていますので、処遇改善加算Ⅰの支給額としては最高額が国より支払われ、各保育士へ支給しています。しかし、残念ながら、この処遇改善加算Ⅰを賞与の代わりに支給している施設も少なくないと言われています。賞与は労働基準法上、必ずしも支給しなければならない給与ではありません。そのため、賞与の支給額を限りなく少なくして、その穴埋め分として処遇改善加算Ⅰを支給する。というやり方も横行しています。
ちなみにちどり保育園の場合、令和6年度の実績では賞与は総額4か月分を支給(勤務2年目以降)し、かつ処遇改善加算Ⅰとして「え・・・こんなにもらっていいの?」という額を支給しています。
このように処遇改善加算Ⅰ、Ⅱ、Ⅲというお金がお給料などにしっかりと含まれているのであれば、一般的に言われている「保育士の給料は安い」とは言えなくなっています。それでも、国家資格という側面や求められる業務内容から考えると、まだまだ給与額の改善は求められますが、それでも一時期から比べると大幅に増額しているのは事実です。ちなみに厚生労働省が毎年公表している「賃金構造基本統計調査(下図)」によると平成26年から令和5年にかけて、保育士の平均給与額は毎年増額しており、平成26年と比べると、年収で約80万円ほど、月給で換算すると5万円(賞与分4カ月で計上し、16か月分で計算)も上がっているのが分かります。
平成26年は全職種の平均給与との差が100万円以上ありましたが、令和5年度では約60万円ほどの差となりました。それでも保育士としての業務の責任や業務内容などから考えると、まだまだ給与を改善しなければならないと思います。ですので、令和6年度の補正予算にて、保育士の給与10%アップという方針が打ち出され、改善されることにつながったと思われます。
おそらく、10%近くの給与改善ですので、令和5年度を基準で考えると、保育士の平均年収が396万円ですので、1.1倍とすると436万円となりますので、かなり全職種の平均給与に近づくという計算ではないか?と思われます。
ちなみに保育士としての平均給与を算出するにあたって、同じように平均勤続年数や平均年齢も賃金構造基本統計調査には記されており、令和5年度では平均年齢が38歳、平均勤続年数が8.5年という報告でした。ということは、平均年齢、もしくは平均勤続年数に該当する方の平均年収が、令和5年度においては396万円ということになります。もし、この金額よりもご自身の給与額が下回っている職場であれば、少し身の振り方を考えたほうが良いと思います。
では、ちどり保育園の給与額はどうなんでしょう?求人票などをみると確かに高そうですが、先ほどの保育士の平均や全産業の平均と比べて、どれぐらい違うのでしょうか?
黄色い縦棒のグラフがちどり保育園の平均給与です。
見て頂くと令和5年度時点で全産業の平均給与から比べると約50万円、保育士の平均から比べると100万円以上も高額です。このような結果を見た方の中には「園長や役職員がすごく高額で、きっと他は低いんでしょ!」なんて思われますが、ちどり保育園の給与額の中で、高額な職員上位5名、及び下位5名分は含まないで平均額を算出しています。
右図(実物/クリックすると拡大版が見れます)は、当園に勤めて3年目の保育士(正職員)の令和5年12月の給与明細です。12月ということもあり、年末調整の関係から所得税の徴収額が極端に少なくなっていますが、毎月約20万円ほど手取りでの収入があります。明細の下部にはその年の総収入額が記されていますが、当園に勤めて3年目の保育士でも、年収400万円を超えていることが分かります。
この金額からさらに令和6年12月の報道にあったとおり“保育士の給与を10%アップさせる”となると、新卒3年目で年収430~440万円ほどの水準となります。新卒3年目の保育士となると、短大や専門学校を卒業して当園に就職すると23歳、大学卒の場合だと25歳での年収が430万円程度となります。この年収は全職種別にみても非常に高水準であり、金融業の20歳代の平均給与よりも高水準であることが分かります。
この給与の推移は、あくまでもちどり保育園に採用されてからの勤続年数に基づく給与総額の推移となります。新卒採用として入社してから4年目ぐらいの平均給与が409万円程度で、勤続年数が20年を超えると平均689万円となります。
例えば、新卒採用で当園に雇用され、20年以上も当園で勤続し続ければ40歳~50歳程度の年齢となります。50歳代での全産業の平均給与が607万円(男性に限れば680万円)ですので、その平均と比べてもちどり保育園の給与額は劣ることのない水準で支給することが出来ています。しかしながら、全産業の中には50歳代の平均給与額が800万円を超える職種もあるので、引き続き、当園としても全体的な給与額の底上げを行いながら、勤続年数が長い職員に対する給与額のアップも検討していきたいと考えています。
確かに以前までは上下関係に厳しい職員が在籍しておりましたが、現在は園長先生の監督のもと、万が一そのような行為が疑われれば、即座に情報が伝達されるような風通しのよい就労環境が出来上がっています。また、公認心理士と嘱託契約し、毎年正職員全員が公認心理士と面談し、園長先生や他の職員には言えないような悩みや職場環境の改善要望などを相談できる環境が整っています。
定期的にハラスメントに関する研修会や職員指導に関する研修会などを、外部の講師をお招きして実施し、職員の資質向上に努めています。しかしながら、組織の中には様々な職員が在籍しているので、問題が全くないか?と問われると、全く無いとは言えません。
正直に答えれば職員同士で合う、合わないがどうしても存在しています。当園は保育士だけでも20人以上在籍していますので、全員が全員とも仲が良い。とは言えません。ですが、保育士として仕事をしなければなりませんので、合わない職員・保育士とともに仕事をする機会があったとしても、そこは一人一人がプロの保育士ですので、しっかりと力を合わせて取り組んでいます。
ちなみに公認心理士が全員面談を行う保育園は全国的にみても、とても珍しいです。しかも、公認心理士が各職員から聞いた内容は園長先生をはじめとした他の職員には絶対に知ることができないようになっています。だからこそ、普段は言えない悩みや困ったことなどを公認心理士へ伝えることができます。もちろん、職場環境の改善が必要であれば、公認心理士より園長先生へ個人情報を伏せたうえで、様々な改善案が提示されます。まだまだ、より良い職場環境とは言えないかもしれませんが、毎年着実に働きやすい環境を整備していることは、他の職場よりも行っています。
待機児童対策として、これまで国は保育の量的拡大(いわゆる施設数の増加に伴う入園できる人数の増加)を図っていました。そのため、多くの施設では慢性的に保育士が不足しており、一昔前はハローワークなどで求人を出せば、あっという間に保育士を採用できた時代は去り、保育士を確保することが非常に難しい状況となってきました。
そのような中、自園のホームページや養成校とのつながりだけでは保育士を確保できない状況から、人材紹介会社経由による保育士の雇用が社会的地位を確立し、多くの保育園等では人材紹介会社経由での保育士雇用を行う事態となりました。ですが、ちどり保育園では人材紹介会社経由での保育士雇用はホームページでもうたっている通り”行わない”としていますが何故でしょうか?
その大きな理由が人材紹介会社経由で保育士を雇用したときの手数料の高さです。多くの人材紹介会社の手数料は、雇用した職員の想定年収の25%~35%です。仮に令和7年度の初任給から算出した年収で考えると、、、
30万円 × 13,2か月 = 396万円 × 30% =118.8万円
保育士一人を人材紹介会社経由で雇用するために、手数料として約120万円ほど支払わなくてはいけない計算になります。では、この120万円はどこから支出するか?というと、本来ならば既に働いている保育士の処遇改善に費やすはずだったお金や、子どもたちの保育をよりよくするためのお金からねん出する必要があります。
しかも、人材紹介会社経由での雇用の場合、雇用開始から半年以上継続して勤務すれば、紹介手数料の返金義務がなくなります。仮に人材紹介会社経由で雇用した保育士が1年で退職してしまったら、また同額の手数料を支払って雇用する必要も考えられます。
ちどり保育園では、様々なコストを管理して、国や自治体から頂いた運営費や補助金はできる限り在籍している子どもたちや保育士へ費やしたいと考えています。ですので、採用に関わるコストも様々な側面を考えて、できる限り最善の策を考えて活動を行っています。
もし、ちどり保育園の働き方、処遇面に興味がある方がいらっしゃたら、絶対に人材紹介会社経由でちどり保育園に勤務することは不可能ですので、当園ホームページなどからご応募いただくことをお勧めいたします。
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